(症例写真)バストグロウFを8セット その4

バストグロウFを、3セット+5セットの、合計8セット施行した、40歳代前半のモニターさんです。出産・授乳の経験はありません。写真は、順に、術前・3セット終了後・5セット終了後、となります。術後には体重が少しだけ減少しているのですが、その割に経過としては、悪くないと思われます。

バストグロウFとは、バストグロウWに即効性を持たせたものです。バストグロウは、バストに何かを注入したり挿入したモノの体積でバストの組織を増量させて豊胸効果を獲得するものではなく、あくまでも、自分のバストが、思春期のように育つという豊胸術です。しかし、バストが術後すぐに成長するわけではありません。成長とは、数カ月単位での現象ですから、バストグロウWには即効性がありません。そこで、とにかくまず、早く大きくしたいという要望に応えられるようにしたのが、バストグロウFです。

比較的安全に即効性を持たせるには、やはり何かを入れて、その体積で豊胸効果を獲得するしか、方法はありません。腫れを持続させて体積を出し、それを即効性とすることも可能ですが、そのためには、バストの中で慢性的な炎症を発生させておく必要があります。そのための方法として、乳腺再生と称し、大量の脂肪乳剤を注射液に混合する方法がありますが、これは、血管内に急速に注射液が入った時に、血管炎を惹起し、それが肺まで進展しかねないため、かなり危険な方法です。したがって、当院では、このようなコンセプトは採用していません。 そこで、バストグロウFは、注射する液体に、細胞外マトリックスの中の成分で、ねんちょう性(粘り気)をつけて、最初のうちは、注射液で豊胸効果を得ます。その後、注射液が吸収されていくにしたがって、その成分が周辺に放出されることで、自分のバストの組織が成長し、注射液と入れ替わっていくかのようになっていきます。 細胞外マトリックスというのは、文字通り、組織の細胞の外にあり、細胞が組織を形作る際に、細胞がバラバラになってしまわないように、構造的に細胞の足場の役割をしているものです。そして機能的には、細胞への栄養や酸素などの供給とその調節、細胞間の物質の受け渡し、細胞から排出されたものの除去、といったものがあります。そういった細胞外マトリックスの中の成分を使用することで、バストグロウFは、バストグロウを、より安全性の高い即効性のある豊胸術に改良したものとなったのです。

そして、 粘凋性を加えることで、注入した注射液は、吸収が遅くなり、注射された箇所に長く留まり、 血液中への移行が抑制されます。これを、薬剤の徐放化技術と言います。そうすることで、注射液の成分も、注射した箇所であるバストに長く留まって、作用が強くなります。さらに、血液中への移行が抑制されるということは、一度に多くの成分の注射が可能だということになります。こういった理由で、バストグロウFは、一度に5セットまでの注射が可能なのです。